梅雨が明けた途端、雨降りが続く7月。リハビリで外を歩くことができない日が続きました。室内でストレッチと体操をして・・「う~ん、どんなケアがいいかな?」その利用者さんは、昔はご自身の洋服は全て手作りだったほど裁縫が得意でした。認知症を患ってからは、集中力がなくなり難しくなりました。そこで、思いついたのが絵本の読み聞かせです。わたしが十数年前、息子に聞かせていたのを思い出して。ゆっくり大きな声で、登場人物によって声を変えて読みます。 まず反応してくださったのは、絵そのもの。絵を見て「これ干し柿ね。あら、きれいな景色ね」たった数分間のお話ですが、絵本の世界に入り込み、愉快だったり、ときには、悲しい結末だったり。「奥が深い、話ね~。昔はね・・・」とそこから世間話も膨らみます。
わたしの気持ちもほんわかする訪問看護のひとときです。