東京都練馬区の訪問看護ステーション
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ファシリティードック

神奈川県立こども医療センターに勤務するファシリティードックのベイリーが引退するという記事が載っていたので紹介したいと思います。

あまり聞きなれない言葉ですが、ファシリティードックとは「ハンドラー」と呼ばれる看護師ら臨床経験のある医療従事者とペアになり、医療チームの一員として働く犬のことです。短時間の訪問が主の「セラピードッグ」とは異なり、病院に「常勤」して長期入院する子供らに寄り添う「仕事」をしています。

私も犬を飼っているので感じるのですが、犬はとても忠実で寄り添ってきます。犬の気持ちを言葉として聞くことはできませんが、どんな気持ちで子どもたちと接しているのか少し想像もできますが、下の記事も是非読んでください。

以下記事を抜粋
ベイリーは平日、散歩して朝食を食べた後、午前9~10時にハンドラーの看護師、森田優子さん(37)と一緒に「出勤」。10時から午後4時まで、病児の手術室までの移動や麻酔が効くまでの付き添いのほか、歩行リハビリテーションへの同行、最期のみとりの同席などの「業務」にあたってきた。1日に訪問する病児は平均10~20人。休日はドッグランや水辺などに出かけ、「犬らしく」過ごしてきた。
16日に同センターの体育館で開かれた「引退式」には、ベイリーと関わりがあった親子ら50人以上が参加。入院中の子供は、点滴をしながら車椅子で駆けつけた。
子供たちを代表してスピーチした横浜市の安田結(ゆい)さん(10)は「私はベイリーと6年くらい一緒にいて、友達だった。つらいときにベッドで一緒に寝てくれた」などと話し「おつかれさま。ありがとう、ベイリー」と締めくくった。
病院関係者からも「子供たちが安心して手術室に向かえるよう寄り添ってくれて、大きな支援になった」「子供たちは厳しい毎日を乗り越える力をもらえた」と感謝のスピーチが続いた。
会場に設置されたボードには、親子からのベイリー宛ての手紙が掲げられた。「ありがとう」という言葉と共に成長を伝える手紙のほか、闘病の末に亡くなったことを報告する手紙もあった。

「約6年お世話になり、ベイリーには本当に、ありがとうと言いたい」。横浜市鶴見区の金村めぐみさん(39)は話す。
長男駿汰(しゅんた)ちゃん(6)は0歳で脳腫瘍が見つかり、生後約6カ月の時から2年半にわたり同センターに入院した。3歳になる直前に退院したが、昨年末の検査で再発が判明。1月に再び入院し、退院時期はまだ決まっていない。

血が出るまで吐いてしまうような副作用もある抗がん剤治療、複数回の手術--。そんな入院生活の中で、ベイリーとの触れ合いが親子の楽しみの一つだった。視力が少しだけ残る左目で駿汰ちゃんはベイリーを追いかけ、手で触ると笑顔がこぼれた。

「病棟の廊下しか歩けないような狭い世界の中で、ベイリーに会えると駿ちゃんも他の子供たちも付き添う親も、本当にうれしそう。病気の回復にもきっと影響があるんじゃないかと思います」。めぐみさんはそう語る。

◇課題は認知度と資金
ベイリーは、ハワイで専門的なトレーニングを積んだ後、2010年から静岡県立こども病院(静岡市葵区)で2年半、神奈川県立こども医療センターで6年にわたって働いてきた。今後はハンドラーの森田さんと共に暮らしながら、体力的に無理ない範囲で「ボランティア」として病院内の図書館などで子供たちと触れ合う。
後任は昨秋に来た2歳雌のゴールデンレトリバー「アニー」だ。ベイリーと共に1年間働きながら、「仕事」を身につけてきた。
ベイリーらを導入してきたNPO「シャイン・オン・キッズ」(東京都中央区)によると、ファシリティードッグは欧米で00年ごろから試みが始まった。しかし、国内のファシリティードッグは、ベイリーを含めて2病院3頭にとどまる。普及が進まないのは、認知度の低さや資金面に課題があるためという。1頭あたりの初年度経費は年間約1200万円、継続運営費は年間800万~900万円かかる。きめ細かい研修や感染対策など管理費が必要だからだ。こうした経費は同NPOに寄せられた寄付金のほか、一部は病院側の負担で賄ってきた。

永沼 武

 

 

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