先日、ある利用者様が亡くなりました。訪問看護としては約2年間の関わりでしたが、法人内にある福祉用具のスタッフが「私はこの方と以前の事業所からずっとお付き合いがあり、13年来の関わりになります。自宅内での杖のレンタルがきっかけでした」と。
訪問看護は具合が悪くなったり、家での介護や医療が必要なケースで利用が始まることが多いのですが福祉用具のように生活上の手助けから始まるのも、在宅の面白いところだと思い、職種によって必要とされる時期が違うものだと改めて感じました。
最後はほぼ寝たきりの介護状況になっていましたが、この方の変化していく身体状況や気持ち、家族の思いなどを傍から見てきて今どんな気持ちなのかと聞いてみたいと思いと、このスタッフもお亡くなりなった利用者からきっと色々なことを学ばせていただいたことでしょう。ご冥福をお祈りします。
永沼 武