“オープンダイアローグ”って聞いたことがありますか?
フィンランド発祥の精神医療を刷新すると言われるアプローチで、近年日本においても注目を集めています。
私も数年前からどんなきっかけからだったか興味を持つようになり、勉強できる機会があれば参加し、ゆるーく学んでいるところです。今回『オープンダイローグが教えてくれるとっても大切なこと』という講演会があったので参加してきました。
私が感じているオープンダイアローグの魅力をいくつか紹介したいと思います。
*本人なしでは何も決めない
治療に関するあらゆる決定は、本人を含む全員が出席した上でなされます。スタッフ限定のカンファレンスなどがいっさいありません。
*不確実性に耐える
答えのない不確かな状況に耐えることが大事な原則の一つです。結論を急がず、すぐに解決したくなる気持ちを手放します。葛藤や相違があったとしても、その場にいる人々の多様な声を共存させ続けます。
*対話主義(対話のための対話)
対話を続けることを目的とし、多様な声に耳を傾けます。対話自体が目的であり、解決はその先に現れてくるものだと考えます。
統合失調症に効果があると言われていますが、精神科領域に限らず対人援助に携わる現場において、このような考え方は必要なものではないかと思います。